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どSのギャル様は、かなりのサディストだった話 5ページ目

対策

貴之が考えた策はこうだった。

まずとにかくひたすら謝り続ける。
その間おそらくボコボコにされるだろうが
必死で詫びて許してもらう。

そして向こうが少し落ち着いたら
別れたい理由を
身体がもたないから、の一点張りで貫く
本当は下品に見えたことや
プレイ重視の乾いた関係であること
すっぴんに驚いたことなど
いろいろあるが、そこには一切触れない。
痛いことに耐えられないと涙ながらに訴えて
許してもらう。

という策だった。

ホテルに先に入って待ってろ
ということだったので
先に入った。

(今日は、全裸で待たなくてもいいよな)
いままで、貴之は全裸でいたことのほうが多かった。
奴隷に服はいらない、とビンタされたこともある。
しかし今日は奴隷を辞める日だから
服は着ていていい
と思うものの、服を着ていれば、亜衣に反発していると受け取られないか
心配だった。

悩んだ結果
貴之はどうするか決めた。

亜衣様登場

「お待ちしていました、亜衣様」

貴之はドアの前で全裸土下座で亜衣を迎えた。

頭は床につくくらいまで下げた。

よく考えれば、貴之の奴隷離脱を、亜衣が認めたわけではない
亜衣はお前が勝手に決めるなと言ったのだ
であれば、亜衣に分かってもらうまでは
貴之は奴隷としてふるまうべきである。

貴之はそう考えたので
今は奴隷らしく振舞おうと決めた。

亜衣が入ってきて、信じられないことが起こった。

コツコツ・・・

なんとそこには亜衣だけでなくもう一人誰かいた。

顔を上げると、そこには亜衣以上に怖い雰囲気をもった女性がいた。
長いワンピースで、顔はきれいな感じだ。
スタイルは太ってはいないが、すこしむちっとした体系だった。
目はくりっとしてキュートな印象だが、それ以上にきつい印象がある。

二人は土下座する貴之を無視して奥に入っていった。
亜衣はベッドに腰かけ、もう一人の女性は椅子に腰かけた。
貴之はゆっくり立ち上がり、亜衣の足元に跪いた。

「亜衣様、今日は一人ではなかったのですか?」

というと、亜衣は足をすっと持ち上げた
(蹴られる!)
そう思ったが
亜衣はゆっくり足を下ろし、貴之の背中の上に足を置いた。
これから何をされるのか、貴之はどきどきしていた。

「ねえ」

初めてもう一人の女性が言葉を発した。
どうやら貴之に言ったようだ。

「は、はい、なんでしょうか?」

「のどが渇いたから、ワインと、亜衣は何にする?ビール?
じゃあビール2つ」

どうやら電話で注文しろということのようだ
見ず知らずの女性に命令されるのは少し気が引けたが
今の状況で逆らうこともできない
貴之は全裸の情けない姿のまま、立ち上がって注文をした。

ふとみると

その女性の腕のあたりにタトゥーが見えた。

(え?!ちょっと待って・・・)

明らかに普通の人ではない
貴之は自分の心臓の音が聞こえ始めた。

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