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どSのギャル様は、かなりのサディストだった話 1ページ目

奴隷になれない日々

「すいません、できません」
貴之はメッセージを返した。

全裸で全身写メを送ってきなさいというメッセージだった。
相手の見た目は分からないが
やり取りからすると多少自分に自信をもってそうな感じだった。
何とかして会って奴隷にしてほしかったが
あまりにリスクが高すぎる。

貴之はかなりのマゾだったが
人一倍臆病なところがあったので
要求に応じられないことが原因で、やり取りが途絶えることがほとんどだった。

(あ~、こんなにギャル様の奴隷になりたいのに
いつも途中でダメになってしまうな~
全裸で全身写メなんて送ったら、何されるかわからないじゃん
もしこの人を怒らせてしまって、復讐されて、画像ばらまかれて
会社にばれたらそれでもうアウトだよ・・・)

願望だけで言えば免許証なども見せて、絶対逆らえないようにされて
むりやり奴隷に使われたい。
そんな事を妄想する変態マゾであるが
やはり彼にも日常生活がある。

すべてが変わる

貴之は普通のサラリーマンで
仕事はそれほどできるわけでもない。
成績が微妙だったので、最近東京から名古屋に転勤になった。

そして、さらに不幸なことが貴之を襲った。

「え?ほんとなんですか?」
なんと貴之のミスで会社にかなり大きな損失を与えてしまったのだ。
貴之は社員から白い目で見られ、上司や先輩には怒鳴り散らされ
居づらくなって、会社を辞めてしまった。

数か月前に歓迎会で意気込みを語っていたころを思い出すと
恥ずかしくて体が熱くなる。

「無職だ・・・ハハ・・・」

貴之はしばらく落ち込んだが
いつまでも落ち込んでいても仕方がない。
別に前向きになったわけでもないが、このままでは家賃も払えなくなる。
取り急ぎの対応で貴之はアルバイトをして生活をしのいでいた。

ある日、久しぶりにSMの掲示板を覗いていた。

奴隷募集

見た目はギャル系
舐め犬、サンドバッグ、人間灰皿、根性焼き、ストレス発散、罵倒など。
痛いことも耐えられる覚悟のある豚。
奴隷なので容姿はあまり気にしない。
主従関係、女尊男卑のM男重視。
嘘をついたり、他に女王様がいる奴隷は論外。
M男の快楽は一切無視するけど、頑張る奴隷なら聞いてあげるかも

募集が名古屋でギャル系のS女性だったので惹かれた。

(でもどうせまたいつものように駄目になるだけだしな・・・)

(ん?

まてよ・・・)

貴之はあることに気が付いた。

(よく考えれば今の俺に守るものなんてあるのか?
俺は今独身で一人暮らし
会社も首になって
地元とははるか遠くの名古屋にいる。
ここ名古屋には友達も知り合いもいない
誰かにばれたらどうしようなんて悩む必要もないし
好きなようにやればいいんじゃないのか?!

そうだ!

よく考えれば会社を首になって落ち込んでる場合なんかじゃない!

今がチャンスじゃないのか?
奴隷になって好きなように生きていけるチャンスじゃないのか?!)

貴之は決意した。
今こそ本当に自分がしたいことをしよう。
自分がしたいこと
それはギャル様の奴隷になってとことんご奉仕することだ。

貴之は書き込みに返信した。今までになく本気の文章だった。
そしてその思いが伝わったのか、返事が来て
何度かやり取りして
ラブホテルで面接をすることとなった。

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