現在は小説が中心となっております。

イベント会社でクズ扱いされる話 2ページ目

上下関係

義明は唯という女性からWEB会議をするので手配をするように
と命令された。

唯は会社で怖い人、とされている女性の中の一人である
29歳で営業の仕事をしており、ショートの綺麗な髪型できりっとした顔立ち
スーツスタイルでかっこいい女性と言った感じ
実際かなり仕事はできる。
しかし優秀なせいか、出来の悪い人間には容赦なく、
唯のせいで何人も辞めたという噂まである。
それくらい自分でしたら?と言いたいところだが
そんな女性からの命令にはとても逆らえない。
義明は15分前に会議室に向かって、WEB会議の準備を始めた。

額にうっすら汗をかきながら
何とか設定を完了させて
唯のもとに行き
「出来ました、唯さん」と報告した。

すると
「何が?」
と言われたので
「あ、あの、WEB会議の設定をしろと言われたので・・・」
と慌てて言うと

「ああ、そうだった」
それだけの返事だった・・・

お礼くらい言えないのか
と一瞬思ったが
そんなことはとても言えない。
義明はその場を後にした。

そしてしばらくして
ドタドタと音がして
誰かが階段を駆け上がってきた。
唯だった。

「あなた会議のセッティング出来てなかったわよ!
おかげで取引先のお客さんが電話かけてきて
かなり怒ってたわよ!」

「す、すいません」

バシ!

義明はビンタされた。

「すいませんじゃないでしょ、申し訳ございませんでしたでしょ?!
あんた、舐めてるの?」

「も、申し訳ございませんでした」
義明は大きく頭を下げて謝った。
すぐに洋子が義明のそばに来て、一緒に謝った。

「申し訳ありませんでした、唯さん」
洋子のほうが年上で、社歴も長かったはずだが
卑屈に見えるほど、洋子は心からお詫びしていた。

この会社は稼ぐ女性がほど偉いのだ。
義明は洋子の姿を見てつくづくそれを実感した。

「義明、洋子、二人ともここで土下座しなさい」

なんと唯は他のスタッフもいるこの場所で
洋子と義明にそう言い放った。

周りのスタッフは、まずいことになってるな
と言った感じで、時々こちらを見てくるが
止めようとするスタッフはいない
むしろ、また始まった、くらいの感覚だった。

義明がどうしていいか困惑していると
なんと洋子が床に両手をつき
額を床につけるくらい下げて

「唯さん、ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。
どうかお許しください。
二度と同じようなことがないように気を付けます」
と謝った。

そうなると当事者である義明が謝らないわけにはいかない。
SMプレイならともかく
普通に土下座などしたことがなかったが
義明も同じように土下座して

「本当に申し訳ございませんでした。
どうかお許しください」
と言った。

内心、周りにたくさん人がいるのに
正気なのか
と感じたが
この会社のこの小さな世界では
それがまかり通っている世界だったのだ。

しーんとするわけでもなく
かといって誰かが止めに来るわけでもない。

目の前にはパンプスと細い足が見える。
幸い義明はMだったため、その屈辱に耐えられたが
SMプレイとは違って
とても変な感覚だった。

「以後気を付けないさいね」

唯は気が済んだのか、それ以上何かひどいことをすることもなく
去っていった。

二人は、ゆっくりと立ち上がって自分の席に戻る。

「洋子さん、僕のせいで、
本当に申し訳ありませんでした・・・」

すると洋子は
は~~
と重いため息をついたあと

「これからは気を付けてね
あんた結構でき悪いから・・・
これからが不安だわ・・・」

洋子はいろいろな経験をしてきているのか
結構冷静な印象だった。

M男からすれば家に帰って今日のことを思い出して
オナニーするのかもしれないが
義明はそんな気になれなかった。

それはこれが仕事だからだ。
このまま仕事のミスを続ければ
会社に迷惑がかかったり
損害を与えたりしてしまう。
それは嫌なことだ。

義明にもそんな気持ちはあった。

重要な任務

義明にとって緊張の一日が訪れた。
それは唯と二人きりで
大口の取引先の会社の会長の家に行くことになったからだ。

会長は高齢でとても大きな家に住んでいる。
なぜ義明が同行するのかと言えば
表向きは社長である姫が同行するべきだが
姫が別件で沖縄にいるため
代わりに誰が行くかとなり
皆が行くのを拒んだため、総務部の課長として
同行することになった。

もちろん義明は課長でもない。
唯が一人で行かないのは
会長が暴走して、卑猥なことをしないための
見張り役である。

会長は高齢だが
若い女性には目がない危険な存在として
知られたいた。

唯の今日の服装は
ジャケットとタイトなスカート
胸元の少し空いたシャツを着ていた。

車を運転する義明。
自分よりずっと年下の女性に緊張しながら
運転していた。

ブレーキをゆっくり踏まなかった時は

「ちょっと、もう少しゆっくり止まれないの
この馬鹿!」

と怒られ
義明の手はずっと汗をかいていた。

(ミスをしてはいけない・・・)

義明のその思いが余計に緊張を高めさせた。
そして義明は大きなミスを犯してしまう・・・

タイトルとURLをコピーしました