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どSのギャル様は、かなりのサディストだった話 7ページ目

奴隷以下の家畜として

ひかるはもう一つ頼んでいたビールに何かを入れ始めた。
そしてそれは穏やかなもの、ではないことはすぐに分かった。
そのビールが貴之の目の前に置かれた。

「これなんだかわかる?
ゴミよ、汚いゴミ」

よく見ると埃のようなものや、髪の毛のようなものなどが浮いていたり
沈んでいったりしている。

「お店にあったゴミを持ってきてあげたの
見てるだけで気持ち悪いわ」

確かにひかるの言うように、不快な気分になってくる。

亜衣は椅子に腰かけ、貴之を見下ろしながら言った。

「お前は絶対に許されない過ちを犯したのよ。
奴隷の分際で私を振るような真似をしただけならまだしも
別の女王様に浮気をして
しかもいつまでもそれを隠そうとするなんて」

貴之は姿勢が崩れていたので、きちんと正座しなおした。

「だから今からどちらか選びな
一つ、今から私とひかるさんの二人に手加減なく徹底的にぶちのめされるか
もう一つは
これからは奴隷じゃなくて、家畜として、心を入れ替えてご奉仕するか
もちろん家畜になるって言っても、ある程度はぶちのめすつもりだけど
どっちがいい?」

(そ、そんな!!
どちらにしてもぶちのめされる!
しかも家畜?!
それは今までの奴隷と何が違うんだろう
とにかく今まで以上に人間扱いされないことは間違いなさそうだ

そんな・・・

そんな!!

今日は亜衣様に別れを言うつもりだったのに
それなのに
徹底的にぶちのめされるか
家畜になるかの選択をしなければいけないなんて・・・)

貴之は徹底的にぶちのめされるのは絶対に嫌だった。
この二人を見ていると
本気でぶちのめされるとどうなるか本当に分からない。

しかし家畜になるのも嫌だ。
亜衣の嫌な部分もみて、亜衣に冷めていたこの状況で
今から亜衣の家畜になるなんてできるわけがない。

怪しく微笑む亜衣。

「あと、もしお前が家畜になる事を選ぶんだったら
目の前のビールを飲み干せ
これは家畜になるための儀式だから。
汚いゴミが混ざってるけど
家畜なら飲めるはずだから」

まさに絶体絶命だった。
仮に家畜になることを選ばずに、徹底的にボコられたら
それで終わりになるのだろうか。
貴之は考えた。
今までの話しぶりからすると
徹底的にボコられたら、それ以降は奴隷契約は解消するように思えた。

しかしそうだとしたら
今日一日はどんなことをされるのか不安しかなかった。

(まてよ・・・
俺は男じゃないか・・・)

貴之はふと気が付いた。
冷静に考えれば自分のほうが背も高く、おそらく力も強い
本当にまずくなれば、それを止めることはできるだろう
もうSMなんて辞めだ
人間と人間の交渉に持ち込んで
終わらせれないだろうか。

しかしその時だった。

カチャカチャ

ひかるが自分のカバンをいじっていたのだが
明らかに金属っぽい音がした。
それが何かは分からない
大したものでもないかもしれない。
しかし今の貴之にとっては
ナイーブになっていたせいもあり
それがとても怖く感じた。

(駄目だ、もう頑張れない・・・)

「家畜に・・・してください・・・」

貴之は頭を下げてお願いしていた。

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