甘い考えに気づく
全裸で残された惨めな二人。
どうやら本当に行ってしまったようだ。
雄二は洗脳から逃れたような気持ちになって
少し冷静になった気がした。
しかし相変わらず二人は由香里が床に垂らした
おしっ●を舐め続けている。
まずい・・・
汚い・・・
臭い・・・
雄二は舐めるのをやめて
上半身を起こした。
目の前に全裸の紗江が舐め続けている。
(これは自分が望んでいたSMなのか?!
これは絶対に行きすぎだ・・・
この関係に自分が入り込んではいけない!)
雄二はそう思うと少しばかばかしくなってきた。
今までM男心をくすぐられ
ついつい由香里の言われるままに従っていたが
このままおしっ●の舐め続けても
気持ちよくなんてない。
(自分は気持ちのいいSMをしたい。
これはただの奴隷じゃないか)
紗江は舐めるのをやめた雄二をちらっと見たが
再び舐め始めた。
主の命令は絶対なのだ。
それは由香里が見ていようとみてなかろうと関係ない。
しかし雄二は少し考えた。
(でもS女性とM女性と一緒に過ごせるなんてそんな機会はめったにないな。
自分がこれから由香里様の奴隷になったら
この紗江さんはどうなるんだろうか
もしかして紗江さんとエッチするように命令されたりするのだろうか・・・)
そう思いながら紗江の顔を見る。
紗江は周りから美人だといわれることはあまりないかもしれないが
結構整った顔立ちで雄二の印象は悪くなかった。
紗江は一滴も残さないようにずっと床を舐め続け
ようやく由香里のおしっ●をすべて舐め終えた。
身体を上げる紗江、おっぱいが雄二の目の前に見えた。
「雄二君は今日一日経験して
どうだった?」
「え?俺?」
「これからずっと由香里様の奴隷として生きていきたいと心の底から
思えた?」
「そ、それは、はい
思いました・・・」
少し戸惑ったが、そう答えると
「じゃあ、どうしてさっきおしっ●を飲むのをやめたの?
由香里様が帰ったから?
それともおしっ●が汚いから?」
雄二が痛いところを突かれたな
と思っていると
!!
突然紗江は雄二にキスをしてきた。
そしていやらしく舌を絡めてきた。
「はあぁ・・・はああ・・・」
紗江は自分のお●●こをいじりながら
感じているようだ。
紗江のキスは由香里のおしっ●の味がした。
雄二は再び由香里のおしっ●の味を思い出した。
「はああ・・・
あぁ・・・
由香里様のおしっ●は汚くなんてない
とってもおいしいご馳走・・・
あぁ・・・
由香里様がいなくなっても
命令されたことを守るのは
奴隷として当然よ・・・」
そう言いながら雄二のちん●をしごきはじめた
「ああっ・・・
ううぅ・・・」
雄二も思わず感じてしまう。
しかし次の瞬間
「いっ!!」
紗江は手のひらをぎゅっと握って
雄二のちん●を締め付けた。
「ねえ、どうして由香里様の命令を守らないの?」
お互い感じていたので
紗江の眼はとろんとしていた。
完全に由香里を崇拝しきっているように感じた。
雄二は少し怖くなって
「ちょっと待ってください
どうして・・・
どうしてそこまで由香里様のことを
強く思えるんですか?」
「どういうこと?」
紗江はきょとんとした表情で不思議がった。
「だって、べつにここまで奴隷に徹する必要はないというか・・・
SMプレイはあくまでプレイっていうか・・・」
「雄二君はプレイがしたいの?」
一瞬で雰囲気が変わったような気がした。
雄二は何故か鳥肌が立った。
紗江はすっと立ち上がった。
気の小さい雄二は思わずびくっとしてしまった。
かなり恥ずかしいリアクションだったが
紗江は顔色を変えることなく
奥へ歩いていき
雄二の脱いだ服を持ってきて、それを雄二に投げつけた。
「本気じゃないなら由香里様に迷惑なだけだから・・・
帰って」
雄二は去りたい気持ちと去りたくない気持ちがあり、動けなかった。
その場を取り繕うように、紗江に質問した。
「紗江さんは・・・
紗江さんはずっと由香里様とこういう関係で、まったく不満はないのですか?」
すると
「不満?!
何それ?
あるわけないじゃん・・・」
少し不機嫌そうな紗江。
「でも昔は自分のほうが先輩で、いじめる側だったのに
それが逆転していじめられるようになって
完全な奴隷にされるって
全く想像できないというか・・・」
すると紗江は言った。
「確かに雄二君の言うように
いじめる側から
いじめられる側になった時は
本当に辛かった・・・
だけど
しばらくいじめられ続けている間に
何も感じなくなって
そのうち
私の中で何かが変わったの
私は由香里様に服従するのが当たり前なんだって
由香里様に好きなように弄ばれるのが当然なんだって
由香里様の喜びが自分の喜びなんだって。
・・・はじめはそう思うことで気持ちがすごく楽になれた
だけど
そのうち
そう思うことで凄く気持ちよく感じるようになった。
嬉しく思うようになった。
由香里様もそんな私の気持ちに気づいて
私を永遠のしもべとして認めてくれた。
最初はいじめる側だったなんてもう覚えてないし
そんな失礼な記憶は二度と思い出したくない。
私はこれからもずっと由香里様の奴隷として
ずっとご奉仕していきつもり
雄二君も今日いきなりじゃ驚いたかもしれないけど
由香里様とのメッセージのやり取りを見させてもらった限りは
私と同じような存在になれる気がしてるよ
すぐにお仕えできる喜びを感じるようになるはずだから・・・」
雄二は紗江のようになってはいけない、なれるはずがない
と冷めた思いを抱きながらも
異常かもしれないがここまでの関係になっている2人が魅力的にも感じた。
「もし、僕が本当に奴隷になったらどんなことさせられたりするんでしょうか?」
雄二はもう少し詳しいことを聞きたいと思った。
「由香里様の言った通りで、ありとあらゆる命令に服従するしもべだよ」
「例えばいきなり今から来なさいとか命令があったりするんですか?」
「もちろん、仕事だといけないこともあるけれど
それ以外はたとえ夜中でも命令には従わなければいけないよ
でも最近は由香里様の家で一緒に住んでいることが多いけど」
これには驚いた雄二だったが
「え?由香里様の家で泊まることとか?」
「そうだよ。もちろん私は奴隷だから許可なく何もできないし
暇なときは由香里様の部屋の掃除とか、雑用をこなしてる
由香里様のために何かできることはないかって
いつも考えてるし、それが私の幸せなの」
「そ、それじゃあ由香里様の家にいるときは自由は一切ない感じですか?」
「・・・そうだね。
一切って言うと言い過ぎかもしれないけど
今テレビが見たい、と思っても、そういうのはまずできなくなると思うよ」
「あと
今度由香里様は別のところに引っ越す予定なの。
そこは今住んでるところよりだいぶ広いから
奴隷をもう一人増やせそうだねって話になって
だから募集をして
って経緯なの
私は今住んでいるところを解約して、
由香里様の家でずっとお仕えさせてもらう事になってる」
「そ、そうだったんですね
え?ちなみに家賃とかは紗江さんと二人で出し合う感じなんですか」
雄二はふと気になったので聞いてみると
「二人で出し合うというか、私が働いたお金はすべて由香里様にお渡ししてるから
そのお金から出されるのかもしれないし
出されないかもしれないけど、それは分からない」
それを聞いて雄二は危機感を感じた。
(働いたお金はすべて由香里様に渡している?!
嘘だろ?!
そんなの完全な奴隷じゃないか
SMの奴隷どころじゃない
これは踏み入れてはいけない領域だ・・・
この紗江は完全に洗脳されてる・・・
仲間に入ったら終わりだ・・・)
雄二がそう思い始めると
今まで意識していないかったが
紗江の体のあちこちにちょっとしたあざが見える。
それが余計に怖く感じた。
雄二は決心した。
「やっぱり僕はだめかもしれないです・・・
紗江さんみたいに、完全な奴隷になれないです。
中途半端なM男でした」
決心がついた雄二は迷いのあった今までと異なり
はっきりとついていけないと口にした。
その変わりようが気に障ったのか
「騙したの・・・雄二君」
紗江のその言葉に一瞬ひやっとした。
急に部屋がこんなに静かだったのかと思うくらい
エアコンの音だけが響き渡る。
「騙すとか、そんなつもりは、全くないです・・・」
目の前にいるのはいじめられることで喜ぶM女なのだが
なぜかこの紗江が怖いと思った。
「うぅっ!!」
急に抱き着くように迫ってきた紗江。
雄二は何かされると勘違いして
過剰に驚いて身体もびくっと反応してしまった。
紗江は耳元でささやいた。
「そうだよね、おかしいよね・・・
私と由香里様との関係・・・
怖かった?
ねえ?」
雄二が何も言えずに黙っていると
「お金のことが気になってるんだ?
でも私が働けなかったときは
ずっと由香里様が面倒見てくれたよ
お金を渡しているのはあくまで私の意志なの
だけど、
雄二君が本気で奴隷になる気がない事が分かって良かった。
そんな中途半端な気持ちで奴隷になられても
由香里様に迷惑なだけだから・・・」
紗江は抱きついたまま雄二の顔を直視して
「クズのM男はさっさと消えたらいい・・・」
雄二は明らかに紗江が自分に怒りを抱いていると感じた。
そういえば昔はこの紗江が由香里をいじめていたのだ
昔は紗江の性格もきつかったのかもしれない。
紗江をこれ以上怒らせてはいけない・・・
雄二はただそう思った。
「か、帰ります」
雄二ははっきりと別れを告げた。
地元のコンビニでジュースを買って外で一気に飲み干して思った。
(あ~、今日はなんて一日なんだよ、本当に信じられない
誰に言っても信じてもらえないだろうな
まあ誰にも言えるわけないけど・・・)