新しいステージへ
チカは怯えて反射的に反応してしまった。
そして服に着替えて、首輪を買いに出かけた。
もちろんその首輪は、自分がつけるものなのだ。
家に出て、少し歩くと、やっと冷静になれた。
(あ~、怖かった・・・)
首輪・・・
ペットショップで買えばいいのか・・・
そんなことを考えていると、携帯にメッセージが届いた。
「首輪を買ったらつけて家まで戻ってきなさい」
(そんな・・・)
チカはペットショップで首輪を買った後
さすがにその場ではつけることができなかった。
戻る途中で
(莉奈様や友理奈様や奈緒美様がみていないからと言って
いいつけを破ってもいいのだろうか
私は奴隷なのに・・・)
(だけど、そこまで馬鹿正直にする必要なんてない
だって絶対3人には見られてないし
こんなところで、こんな普通の私が、いきなり首輪なんて
つけれるわけないじゃない)
いろいろな考えが頭の中に浮かんだ。
しかしマンションの近くに来ると
(やっぱり着けよう
だって私は奴隷だから)
そして入り口付近で首輪を装着した。
人に合わないかドキドキしていた。
なんとかそのまま家につきドアを開け
「戻りました」というと
奥から声が聞こえた。
「ねえぶー子、お前にお似合いの彼氏見つかったよー
M男だけど」
おそらく今まで3人と関係のあったM男のなかの誰かなのだろう
(だんだんエスカレートしている・・・
私もう続けられないかも・・・)
そう実感したチカだった。