ギャル様とM男の主従ルール

「今日から、あなたは私のペット。」
その一言で、和也の日常は大きく変わった。
涼子は最初に、一冊のノートを差し出した。そこにはペットとして守るべきルールが細かく書かれている。
「返事ははっきり。勝手な行動は禁止。何かする前には必ず許可を取ること。」
和也は静かにうなずき、玄関で跪いて最初のあいさつをした。
「よろしくお願いします、涼子様。」
「まあ合格かな。」
涼子は少しだけ笑った。
最初の仕事は掃除だった。
床を磨き、靴を並べ、洗濯物をたたみ、荷物を運ぶ。終われば正座で待機し、次の命令を待つ。
「暇そうだからマッサージ」
肩をもみ終えると、今度はトイレ掃除を命じられる。
「ペットなんだから、家をきれいに保つのも仕事でしょ?」

友人が遊びに来た日も例外ではない。
「この子? 私のペット。」
友人は少し驚きながらも笑い、和也は決められた姿勢で静かにあいさつをする。
「ちゃんと教育されてるじゃん。」
その言葉に涼子はどこか満足そうだった。
別の日には、先輩ペットもやって来た。
礼儀や立ち振る舞いを教えられ、「まだまだ新人だね」とからかわれる。
最初は悔しかった。
しかし、少しずつ決められたルールを守り、失敗が減っていくと、涼子から叱られる回数も少なくなる。
それでも時々、わざと難しい命令が飛んでくる。
「そこで五分待機。」
「はい。」
「返事が小さい。」
「はい、涼子様!」
そんなやり取りを繰り返しながら、和也は少しずつペットとしての役割を覚えていった。
涼子は決して甘やかさない。
できなければ説教される。
ルールを忘れれば追加の雑用。
だが、最後には必ず一言だけ声を掛けてくれる。
「今日は昨日より良かった。」
その短い言葉だけで、和也はまた明日も頑張ろうと思える。
命令され、役割を与えられ、少しずつ成長していく毎日。
涼子のペットとして過ごす日々は、決して楽ではない。
それでも和也は、玄関で静かに頭を下げる。
「本日もよろしくお願いします、涼子様」
涼子は腕を組み、満足そうにうなずいた。
「よし。今日もペットらしく働いてもらうからね」



